岐阜基地の航空機開発状況見学会

6月6日(木)6月7日(金)と二日間、「航空技術懇話会」という集まりの行事として、岐阜の飛行開発実験団及び技術研究本部岐阜試験場に研修に行ってまいりました。
6日は現職の皆さんとの懇親会、7日基地研修という日程でした。
前日の懇親会では、元開発実験団司令も3人参加し、私自身大変懐かしい方々と久しぶりにお会いでき大変楽しい時を過ごしました。
航空自衛隊の技術幹部が主体ですが、テストパイロット、元テストパイロットの先輩も来ておられました。
先輩から脈々と続く航空機開発という事業を、現職諸君が一生懸命実施していることに感銘を受けるとともに、敬意を表した次第です。
ただし、二次回以降は呑兵衛の先輩と1時過ぎまで付き合い、地元で市議会議員をされている先輩宅まで押しかけました。

一夜明けて快晴の岐阜基地には、開発中のXC-2があり、試験状況、試験のモニター装置なども見学しました。さらに、静強度試験装置も見学することができ、改めて航空機開発の大変さを強く感じました。写真は手前が開発中のXC-2、奥が現用のC-1輸送機です。
若干計画からは遅れていますが、当日は陸上自衛隊富士演習場で、空挺に関する試験を実施するとのことで、陸自空挺隊員もいました。
XC-2が実用化されれば、海上自衛隊の飛行艇US-2とともに、海外への輸出も考えられる機体です。

私事ですが、いつも岐阜基地を訪問して嬉しいことは、入り口にある隊舎前に交通標語を書いた六角柱があり、その正面に四十数年前に私が応募して採用された標語があることです。

上写真の「こたえよう安全願う目求める手」というものですが、当時「横断歩道は手を挙げて渡りましょう」という運動があったので、それを標語にしたものです。
私の第二の故郷は岐阜だと思っています。毎年色々な機会をとらえて訪問しています。
読者の皆さんも、岐阜基地航空祭などにぜひお越しください。航空自衛隊の保有する機種がすべてそろっている珍しい基地であり、異機種飛行などの呼び物もあります。(島本順光)