自衛隊

自衛隊という呼称は、昭和25年「警察予備隊」、昭和27年「保安隊」を経て昭和29年に「自衛隊」となりました。以降半世紀にわたりこの呼称が定着しています。
自衛官出身のある参議院議員は、歴代首相に対し質問する時、必ず「自衛隊は軍隊ですか? 国防軍とするべきではないですか?」と質問していました。歴代首相の答弁は「軍隊ではないが、外国では軍隊と同等と理解されている。国民にも自衛隊という呼称で定着している」というような趣旨で、歯切れの悪いものでした。
しかしながら、考えて見ると、自衛隊の英文訳(英語にはない)「Self Defense Forces」は「自分自身を守る軍隊」という意味であり、国家を守るという意味には解しにくいものであります。
それが証拠に米軍は「ジエイタイ」または「JSDF(ジャズダフ)」と呼びます。
事実、設立まもなく米国等に派遣された自衛官や、米国から軍事指導を受けた自衛官は「君たちは自分自身を守るための軍隊か?」と半ば嘲笑されたそうです。
「名は体を表わす」といいますが、「防衛庁」が「防衛省」になり、国家の最も重要な機能を司る部門が、やっと他と同格になった今、「国家を守る」という崇高な使命を持った実力集団を「国防軍」又は「防衛軍」と呼称すべきであると思います。
これは、現憲法上無理があると思われますが、最近憲法の改正議論が盛んになってきており、是非このことを考えに入れた改正を政治家に望むものです。
また、階級呼称も、他の国と同じとするべきであります。現に外国では英語呼称で米軍と同じように呼んでいます。