陸・海・空各自衛隊の違ったところシリーズ (2)

「ことば」

自衛隊は一般社会と違う言葉を使います。陸・海・空各自衛隊で共通の言葉、違う言葉があります。共通の言葉で一番は「号令」でしょう。

「集まれ」「整列」「きおつけ」「なおれ」「やすめ」などは予令がないので、いきなりかかりますが、一般的には「番号 始め」「整列 休め」「縦隊 右向け前へ進め」等々、予令があります。だいたい予令で、各人は次の号令が何かを予測でき、統一行動がとれるのです。我が国では「きおつけ」は、号令をかける側としても少し難しいのですが、米軍は当然英語で「Atention(アテンション)」ですが、「アテーンチ ハ!」と予令を付けています。カッコ良いですね。
麻雀を知らない人が、麻雀のメンバーが話す言葉を聞いても「チンプンカンプン」なのと同じです。中でも「おりしけ」などは自衛官でも知らない人がいるのではないでしょうか。
「折り敷け」であり、片膝を立てて胡坐をかく姿勢のことです。
防衛システム研究所のメンバーでも、海上自衛官OBは「聞いたこともない」と言っていました。陸上での戦闘訓練などがなければ、あまり使われない号令です。
他にも自衛隊ではだれでも知っているのですが「煙缶」は灰皿であり、「エンピ」はスコップです。「煙缶」は海上自衛隊では「タバコ盆」ともいうそうです。

陸・海・空で言葉が違うのですが、それぞれ各自衛隊では各自衛隊内で普通に使っていますので、ほとんど気付きません。しかし、統合幕僚監部に勤務すると、各自衛隊の用語で「何じゃそれは」と思うことがあるそうです。陸上自衛隊では文章などを上司に見てもらう場合「ぎょうし」というそうです。「何じゃそれは?」
漢字で書くと大体わかります。「仰指」だそうで、上司に指導を仰ぐということだそうです。
また、他の自衛隊との共同で事に当たる場合にもちょっとした齟齬があるようです。
陸上自衛隊の将官に対して、海上自衛隊側が説明するという場面がありました。
海上自衛官いわく「では、建て付けについてご説明します」。
陸将「?」「 建て付け?」
海上自衛隊では「計画」のことを「 建て付け」というのです。
海上自衛隊は旧海軍からの「ことば」を受け継いでいますので、色々あるそうです。
「よーい、始め」というのは一般でも言いますが、海上自衛隊では「よーい、テー」です。
「打て」が「テー」になったのですが、何にでも使います。
航空自衛隊はパイロットの使う言葉をほかの隊員も使うことが多いです。「ローンする」は宿泊ないしは休憩することです。「パフォーマンス」は現在ではかなり一般的に「何か芸をする」という意味でつかわれますが、航空自衛隊では「性能」のことで、普通に使われています。「マニューバー」は「機動」のことですが、まだ一般的ではないですね。
「テールパイプフェイリャー」は、さて何でしょう。