やはり官僚主導か!
昨年、安倍晋三新総理は「自衛隊の予算を1000億円、人員を1000人増員する」と述べられました。しかし結局は財務省の抵抗にあい400億円の増額と、270人余りの増員にとどまりました。
総理大臣が宣言したことを、実現できないとはなんということでしょう。
特に海、空の約3倍の人員規模を持つ陸上自衛隊は、海・空とほぼ同じ90人程度の増員となっています。対中国、南西諸島防衛などを考えれば、陸上自衛官の増員は喫緊の課題であり、最低でも旧防衛大綱以前の水準まで人員を増やす必要があると思っています。
本年度は、新防衛大綱を白紙撤回して、新たな防衛大綱を策定することとなっています。
予算的配慮から、国を滅ぼしてしまっていいものでしょうか。軍事力というものは国家が頼るべき最終的、絶対的な力です。
また、今であれば国民の理解を得ることもできます。そして何より考えてほしいのは、防衛力というものは、その整備、機能発揮まで時間がかかるということです。
財務官僚の諸氏にも、国が滅びてしまっては元も子もないことを理解してほしいものです。(島本順光)