「アメリカの思惑」の発刊によせて
3月、「アメリカの思惑」を発刊することができた。
1月のブログにも書いたのだが、今年の最重要課題は、日米安保の実質的な深化になるだろうと思われ、その際、アメリカが何を考えているのか、その思惑をしっかり把握することが大事である。
アメリカでは二期目のオバマ政権が発足し、アジア太平洋を重視する戦略を継承する姿勢である。だがアメリカは、経済的にも外交的にも、かつてのようなパックス・アメリカーナの力にかげりが出ている。
そのような中で「日米防衛協力のための指針」(ガイドライン)の検討がいよいよ実質的に動き出すことになり、さらにそれを踏まえて「防衛計画の大綱」も見直すことになる。
中国・朝鮮半島・極東ロシアのわが国周辺情勢ととともに、「アメリカの思惑」をしっかり踏まえて検討を進めてもらいたい。
そのような意味から、「尖閣諸島が危ない」「朝鮮半島が危ない」「極東ロシアの軋轢」に続いて「アメリカの思惑」を発刊した。
参考にしてもらえば幸いである。(松島悠佐)