20年ぶりに自民党本部での部会に参加して
先日、議員の依頼を受けて、自民党本部で行われた、政調会の国防部会・安全保障調査会の合同会議に出席しました。
T参議院議員が自民党を出て以来ですので20年ぶりのことです。
まさに隔世の感と、自民党の美風を感じました。
隔世の感の第1は、役員の席に安全保障調査会長中谷元衆議院議員、防衛政務官佐藤正久参議院議員、宇都隆史参議院議員、そして一般席には中谷真一衆議院議員が出席していました。なんと防衛大学校卒業生が4人も国会議員として活動しています。
次に、驚いたのは、制服の陸・海・空の1佐自衛官がオブザーバーとして出席していたことです。ちょっと聞いてみますと、
防衛課長、防衛調整官クラスのメンバーだそうです。質疑等には加わりませんが、説明者である内局の事務官とは別に、各幕からも人を出しており、内局がそれを認めているということです。
上の二件は好ましいことだと思います。
次に思ったのは国会議員の服装です。流石にGパン姿はありませんが、普通の若者と同じ服装が多いのに驚きました。偏見かもしれませんが、国会議員としての服装というものがあると思います。
さすがに中谷元先生、小池百合子先生、小泉進一郎議員などはきちんとしたスーツ姿でした。
私は民主党の議員秘書をしていましたので、民主党の国防部会始め、各種会合に出ました。開始時間になっても人が集まらず時間がずれることがしばしばでした。また、議員の出入りも激しく腰を落ち着けた議論をしているのは役員だけのような会合が多くありました。その点、自民党の部会は約5分前にはほとんどのメンバーが揃い定時に開始されます。あとから参加する議員もいますが、かなりの人数が腰を据えて議論に加わっています。これは自民党の美風だと思います。
一方、相変わらずだなと思ったのは、会場の狭さです。この日使ったのは党本部では2番目に大きい会議室ですが、満員ですので秘書等は入るのにも苦労します。私は厚かましく奥の方まで入りましたが、約1時間立ちっぱなしでした。座っている秘書等も、遅れて参加する議員が来ると、立たされてしまいます。その点民主党は新しい議員会館の広い会議室を使いましたので、秘書たちも、ゆっくりと座って話を聞けました。
政党によって会議も様々ですが、国会議員の会合らしい、国家の大事について、活発な議論を行い、明快な結論を得るよう望むものです。特に自衛官出身の議員は、瑣末なことにこだわらず実務を経験したものとしての見識を十分に活かし、政治家としての意見を述べ、我が国の国防というものを正しい方向に導いてもらいたいと思います。(島本順光)