金正恩体制の危険性
弾道ミサイル試射の失敗をはさんで、金正恩体制にいろいろな見方が出ている。
私は先のブログで
①金正恩は意外と単細胞で、したたかさに欠ける。
②金正恩は軍の強硬派のロボットになっている。
③金正恩の実態感覚のない性急な指導が目に付きだした。
④やがて国が乱れることは必至である。
と書いたのだが、突発事件が起きるかも知れない不安定感があるような気がしてならない。
韓国の李大統領が「北朝鮮はもっと国民の自由を尊重し、民主化しなければならない」と発言したことに対して、北朝鮮の側は、最高指導者金正恩様を侮辱したとして激しく反応し、「焦土にしてやる!」と例の調子で威嚇している。
韓国の当たり前の主張に対し、北朝鮮は国の発言と言うより、子供じみた啖呵を吐いているような感じがする。
新指導体制になってごくわずかの期間だが、金正恩の短絡的で子供じみた判断と、それでも元首様として奉り上げ、国威発揚の御旗にしたい長老たちの姿が垣間見える。
自分の言う事は何でも出来ると勘違いしている駄々っ子に振り回されて、それを担いで国威を保とうと思っている軍人たちが動き出すと、ふたたび延坪島攻撃のような暴挙に出ることも考えられる。
厄介な国だが、背後にはしたたかな中国が付いているので、アメリカの介入を引き出すほどの挑発行為はしないだろうが、未成年者の犯罪のように、突如思わぬ事をする危険性を持った国になっているいるような気がする。(松島悠佐)